眠ることも赦されず
泣くことも赦されずに
ただ胸には 冷たく灼ける悔いばかり

ああ
これは罰
忠告を踏みしだき
自惚れを曝けだした私への報い

だが ああ
赦しを乞ういとまさえ与えられず
跪く資格すら与えられずに
断罪のときは近づく

夜よ
漆黒に艶めく苦悶の夜よ
お前の胎内なかから
無慈悲の海へと解き放つ
あの美しく残酷な朝陽を
未だ隠しておいてくれ

ほんの少しの抗いを
ただそれだけを
赦されるように

 

(伊賀ハル・高校時代の詞。タイトル「テスト前の詞(うた)」