<高校生編>   <小学生編> <中学生編> <大学生編> <そういえば。>

 歳をとるにつれて(周りが)落ち着いてきたし、中学までの友達とはほとんど別々になってしまったため、あまり大きな事件もなく、不完全燃焼気味に過ごした高校時代。「こいつぁ面白ぇ!!なぁ皆見ろよ!!」と、今までの仲間達なら喜んでノってくれただろうことも、多くの場合「はいはい、よかったね〜(優しげ)」と受け流されてしまった・・・女の子達は皆お姉さんで優しかったし。よって、あまり期待(何の)はしないで下さい。

【進路希望調査事件】(1)
 高校入りたての頃。進路希望調査なるものが実施された。第一〜三希望までの進路と、それらを実現するにはどうすれば良いか、を書くものだ。

 「今から第一希望以外の候補を考えてどうする!!夢にまっしぐらに行くべきじゃあないかね!?」なんて口をきいてみたが、実のトコその頃は大して将来のコトを考えてなかったので(死)、第一希望のトコは適当に書いたが、それ以外のことが考えつかなかっただけだった。でも全部書け、なんて言われたので、仕方なく自分に正直に書いてみた。

『第二希望』〜忍者。

『第三希望』〜偉い人。

『それらを実現するにはどうすれば良いですか?』

 第二希望〜忍た○学園に入る。

 第三希望〜とにかくスゴイことをする。

 ・・・書いたさ!!学校の正式資料に!!(←何かを吹っ切ったすがすがしさ)

 呼び出しは喰らいませんでした、奇跡的に。多分、第一希望に思いっきり高望みなことを書いといたのが功を奏したのだと思われます。(←テクニック)

【俺たちゃ街角ミュージシャン事件】(2)

 音楽の時間。ウチの高校は、芸術の授業は音楽・美術(あと書道?)から好きなものを選んで取れる方式で、私ははじめ、美術をやろうと思っていた。しかし、油絵の教材を買わねばならず、貧乏性の私はタダですむ音楽を取る事にした。もともと、歌うのと音楽鑑賞は大好きだし。でも、ピアノとかの鍵楽器は何一つ演奏できず・・・私以外の音楽の授業を選択した女の子は、皆弾ける子たちだった。しかも授業はグループを作ってそれぞれで演奏発表をさせることが多く、大変みじめでした・・・(「何?俺、ボーカル!?」というワケにはいかなかったので、いつも簡単な打楽器担当。しかもそれでも必ずヘマをする)

 そんなある日。教育実習の先生が、面白い試みをした。グループ別演奏なのだけど、配られた楽譜は今まで見たこともないモノだった。ぐちゃぐちゃの線、直線、円、とにかく音符と呼べないモノばかりが紙の上に転がっていて、それを楽器でも歌でもイイから、とにかく表現してみよう、ということだった。私は普通のが出来ない分、「これはイケる!!」と思った。情熱の赴くままにヤればイイんじゃあないか!得意分野だ!!しかしどうやら、周りの女の子達は、真面目にソレを「曲」として演奏することしか頭にナイらしく、ピアノ即興曲の披露を皆が皆しようとしていた。・・・マズイ、これはマズイ。何も弾けない私は完璧に邪魔者である。それが分かっているのだろう、女の子達は誰も声を掛けてくれない。・・・みじめだ・・・あまりにもみじめだ・・・私は小学三年生の時の学習発表会を思い出した。誰もグループに入れてくれず、また入ろうともしなかったせいで、先生がテーマを提供してくれた「地元の歴史」なるものを、一人で発表した学習発表会・・・痛いなぁ、自分・・・

 しかし、救いの手は差し伸べられた。同じクラスの(芸術は混合クラス)男に一人、かなりイっちゃってるヤツが居て、「伊賀、拾ってもらえ無ぇなら、俺達のトコに来いよ!」・・・ハル、行きます!!(歓喜)

 グループも決まった所で、早速会議。野郎四人程に私の、五人くらいのチームだったが、一人しかピアノは弾けない。ギターは二人くらいちょこっとできる程度。しかし、私達は思うところは一つだった。それ即ち、「楽器は使わない」(漢らしい)というコト!其れ故、会議の主題は専ら「何を使うか」というところで、会議は歩きまわって探索しながら行われた。結果、俺達の魂の代弁者として選ばれたモノは、以下の通り。

ラーフル(黒板消し)掃除機(スイッチ入れるとブイ〜ンというヤツ)●フタ付きゴミ箱●お金がちょっと入ってる募金箱ちりとり&ほうき●何故か音楽室にあった洗濯板状の物自分達の体(←重要)

   ・・・以上!!

 発表がどんな有様だったのかは想像しないように。でもあちし、多分その時すごく輝いてた・・・☆

【雨女事件】(3)
 自慢の域に達しているかもしれないが、私は雨女である。修学旅行、遠足、その他、とにかく私が移動しようとすると雨が降る(大学受験の時も雨が降った。「あらまぁ、お先真っ暗ね〜」と言った母さんが忘れられない・・・←受かったけど)。

 ある年の、体育祭が近づいていた時期。中学編でも書いたけど、私はこの、体育祭の練習というのが大嫌いだった。本番は大好きだったけれど、あの暑い中、先生に怒鳴られながら練習を繰り返すのがもう、そりゃもう大嫌いだったのだ。先生達も暑くて気がたつのは分かるけれど、その上で怒鳴られる我々はもっとイライラしていた。いつも行進の練習中とか、近くの友達に「アイツ(先生)のホイッスルにからしを塗ってやろうか!?」等と提案しては却下されていた(当然)。

 ある日の休み時間。「今日も体育祭の練習があるよ・・・」と憂鬱な私の頭に、突拍子もないコトが思いついた。雨が降れば練習は中止である。でも本日は晴天ナリ。でもでも私は雨女である。その昔、人々は日照りの時は雨乞いをした・・・俺もやるしか!!!(よっぽど嫌いだったのでしょう、練習が・・・)

 とりあへず人目のない場所に行き(一欠けらの羞恥心)、空に向かってアヤシイ動きをしつつ「雨よ降れ〜降ってくれ〜体育の時間だけでもイイから〜〜〜!!!(都合が良すぎ)」とひたすら念じた。・・・ホントに頭ん中が追い詰められていたのでしょう、私・・・

 いざ、体育の時間。やっぱり空は晴れ渡っていた。「あはは(力なく笑う)、まぁ仕方ナイよね〜」と心で涙を流しつつ、練習が始まった。・・・言っておくが、この生き(逝き)様はホントにノン・フィクションである。とにかく、練習中、前触れも無く突然雨が降った。・・・その時は本気でびびった。さすがにヤバイと思った。違う世界がかい間見えたと思った。単なるすごい偶然なだけでしょうけど。

 雨は降った。ちゃんと体育の時間中に。そう、ほんの数分間、小雨が。・・・当然、練習は続行。微妙〜に湿った体のせいで余計にヤな感じだったよ・・・(泣)

 その後、雨乞いをしても雨は降ってくれませんでした。なんちゃって雨乞い師でした、自分。

【お前なんか大嫌いだ!事件】(4)
 ある日、ほんのつまらないコトで仲の良い友達(男)と言い合いになった。・・・一方的にこっちが何やかんや言って、受け流されていただけのような気もするケド。無性に何かヤなカンジだったので、冷静な相手に向かってとにかく何か言ってやろう、と思うのだが、相手の言い分は正しいし、ロクな言葉は思いつかず、結局

 「お、お前なんか・・・お前なんか大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁ!!!(半ベソ)

 としか言えなかった・・・(ガキだな、思いっきり・・・)相手は面喰らった様子だったが(そりゃそうだろう)、目が合うと気まずかったので、「フーンだ!!(プイ)」、と顔を背けてしまった。・・・お子様だな、丸っきり・・・

 しかし仲のイイヤツだったし、流石に大人げなかったかなぁ、と思っていたので仲直りしたくって、5分後には数学(相手の得意分野・私の苦手科目)のプリントを持っていって、「ねぇ、ココ、教えて?」

 ・・・大人になるにつれ、精神年齢が下がってきたような気がします・・・

(※他のヤツと言い合いになった後も、確かドーナツをもらった途端「お前、イイヤツだ・・・」と許した覚えが・・・(汗)。)

【伊賀さんっ、こんちゃーっ!!事件】(5)
 遠足から、学校までの帰り道。列になって帰っていたのだが、学校のスグそばまで来た時、前の方が妙な雰囲気なのに気付いた。何だろう?と思いつつ歩を進めると、どうやらガラの悪いパツキンの兄ちゃんが道の脇に座りこんでタバコをふかしているようだ。前方の女の子も野郎共もビビっていて、後ろに居た私と友人達は怖いヤツなのかな?とか思っていた。

 いよいよ兄ちゃんのそばまで来た。成る程、確かにガラが悪い。しかし怖がる程じゃあ・・・と思っていると、偶然そいつと目が合った。するとイキナリ、そいつが立ちあがったではないか!!無条件で、ヤるかこらぁ!?と構えつつ期待してしまう私(←お前の方が怖い)!!しかし相手は

 「伊賀さんっ、こんちゃーーーっ!!!」

 と、両手をキチっと体の横につけ、90度に体を曲げて元気良く挨拶をしてきた。全然知らない顔だったが、敵意の無いヤツには無条件でフレンドリーになっちゃう癖がある私は、

 「おう!久しぶり!!(知らないけど)」

 と普通に返してしまった。周りの子はヘンな目で見てたけど・・・とりあえず会話は続く。

 「お前、今何してんの?」
 「俺、専門学校に入ったんだ!伊賀さんは?」
 「ま、見ての通り、○○高生よ。お前も大変そうだが、頑張れよ!」
 「おう!伊賀さんも頑張って!!」

 ・・・等など。笑顔で別れた後、友達が不安そうな顔をして寄ってきた。

 「ハルちゃん、今の人、知り合い?」
 「うん、多分。
 「・・・」

 それ以来、ちょっぴり友人達の私を見る目が変わったとか変わらないとか☆(泣笑)

【背中からスタ○ド事件】(6)
 高二の一月。私はチャリで学校に向かっていた。信号待ちをしていると、向かい側で、左折しようとしている車(ライトバン)も信号待ちをしていた。

 信号が青になった。私は横断歩道を直進し・・・はねられた。その、同じく信号待ちをしていた車に。・・・おかしいよね!?一緒に信号待ちしてたのに!!車はボッコリとヘコみ、マイ・チャリは車体の下で無残にひしゃげていた。私は・・・ほとんど無傷だった。ぶつかって宙を舞い、地面に衝突する瞬間、受身をとっていたらしい・・・昔とった杵柄ですな!(滅)

 その時私は、背中にナップザックを背負っていたのだが、その中には友人から借りていたJOJ○(しまった伏字になってない)が10冊程・・・(ちなみに第三部だったり☆)

 私がほとんど無傷(軽い打撲が数カ所だけ)で済んだのは、きっと背中からス○ンドが出たからに違いない、と思ってみたりした16(当時)の冬。

【受験戦争〜受験の軌跡〜事件】(7)
 高三。私は進学希望だったため、受験の年。思えば、ホントにアホだった・・・(今更)。今これを読んでくれている方で、受験生の方。勉強は、一応しましょうね?

 一学期に、模試があった。全然勉強しなかったけど、偶然にも何かめちゃめちゃイイ成績が出て(しまって)、志望校はB判定だった。それを見て、俺、
 「何?勉強しなくてB?じゃあじゃあ俺が本気になったら何?東大?京大?・・・
オックスフォード!!?(自惚れ)」

 ・・・どうして地方大学の、しかも一学期の、それもB判定でそこまで舞い上がれたのか今でも謎である・・・そこが俺の俺たる所以なのかも知れぬ・・・(苦悩)

 とにかくそれですっかり気を良くしてしまった(単純)私は、「そのうち本気になるから大丈夫だって〜」とほざいては勉強せず、次の模試でC判定になっても、二学期にD判定になっても、三学期に「志望校を変えないか?」と言われても、「大丈夫だって〜!俺天才だも〜ん☆(死)」と余裕をかましていた。

 そして一月。センター試験。周りが必死なのを見てちょっと焦る。「受験生が覚えておくべき100の単語」とかいうヤツも、30も分からなかった・・・再放送中のル○ン3世のオープニング・エンディングの歌詞は必死こいて覚えていたのに・・・(アホまっしぐら!)教室の後ろにある黒板に、「センターまであと○日」とか書いてあったが、センター前日にセンターまであと367日」と何者かが書いていて、クラス中が「シャレにならんわーーー!!!(怒)」と怒るのをみてまた焦る。

 センターは、失敗した。「これくらいは欲しい」と言われていた点数に、40点ほど足りなかった。「あちゃ〜・・・」とは思ったが、まだ「OK,OK!二次試験の方が得意だから、どうにかなるってば〜」とお気楽。周りに「伊賀さん、志望校変えんと?・・・漢らしいね(苦笑)。じゃ、俺は、(ランク下げて)逃げるから!また来年!!」と言われても、先生に「志望校変えろ、な?せめて二次志望校の後期試験は受けろ、な?」と言われても、「いいえ!私は○○大しか受けません!ダメだったら浪人します!!」と言ってはばからなかった。何故アレほど無意味に自信があったのだろう・・・分からない・・・

 センター後の判定は、やはりDだった。二次試験も考慮に入れての判定である。さすがにヤバイかな〜、とそのへんになって不安になる(遅!)。送られてくる色んな予備校の授業料免除の案内とかかなり集めてました・・・

 でもセンター後、志望校を変えろとも言わず、ひたすら世話してくれた、大好きな国語の先生が居た。その先生には報いたい、と思ってました。センター後、頑張れたのは先生のおかげです!

 合格発表の日。「どうせダメだろ」、と思っていた私は、結果が送られてくるその日、友人と遊びに行っていた。途中、家の近くに寄ったので、ついでに自分ちの郵便受けをみる。

 「・・・あ・・・あれ・・・?」
 「どうした、ハル?」
 「こ・・・これ・・・」

 あったのです、あるハズのない番号が!!友人にも何度も何度も確認してもらったけど、確かにある!!生まれて初めて嬉し泣きしましたともさ!!

 そのまま友人の車で母さんの職場まで連れてってもらって、報告を・・・と思っていたら、

 「どこ行ってたの!!?父さんも母さんも先生達も皆あんたを探してたのよ!!」

 ・・・大学の先輩たちが合格発表を見て連絡してくれてたそうです・・・知らなかったのは私だけ(恥)

 とにかく、そうしてなんとか合格できました。先生、本当にありがとうございました・・・!!!

 ちなみに。合格発表の日、

 「(暗い声で)あ・・・○ちゃん?俺、うん、伊賀。・・・こうなるとは、思ってなかったとは言えないんだけどね・・・」

 という切り口で電話しては皆に心配かけたこと、今ここで詫びときます。ゴメンね☆(反省ナッシング)

【卒業・・・事件】(8)
 卒業式。はっきり言って、私はあまり自分の高校が好きじゃあなかったので、正直、せいせいした。卒業式前日、クラスの女の子達が、式後に皆でカラオケに行こう!!と提案していた。私は、学校外の友人や他クラスの女の子、それに男の子たちとはよく遊ぶものの、クラスの女の子達と遊んだことが無かったので(寂しいヤツ・・・)、すっごく楽しみにしていた。張り切って張り切って、「俺の唄を聞かせてやるぜ!!フ〜ンフフ〜ン♪」(バカ)と喉の具合までチェックチェック!!ワクワクしながら床に就いた。

 次の日、卒業式の朝。目が覚めた私は、自分の体の異変に気付いた。・・・もしや・・・思い過ごしであってくれ・・・!!と思いつつ、体温計を脇にはさむ。・・・うそだ・・・こんなのうそだぁ・・・!!!38.1℃も有る筈が無い!!!(血涙)熱の所為でいつもより一時間早く目が覚めていたので、根性で熱を下げようと二度寝する。それでなんとか1℃は下げた(スゲえ!)。ふらふらしつつ学校に向かう。

 卒業式は、もうそれどころじゃ無かったです。ふらふらするしぐらぐらするし、話長いし。式後、とてもカラオケに行ける体力も気力もなく・・・一度くらいは、行きたかったなぁ・・・クラスの子達と、カラオケ・・・

【信じるべきコト。信じなきゃいけない事。事件】(9)
 これは高校時代に限って言う事じゃあないケド、一つ言っておきたい。

 エイプリル・フール。嘘をついても許される日。軽い嘘で互いに笑い合う、罪の無い楽しい日。学生にとっちゃ春休み中だから、あまり友達に会わないかもしれない。でも、会ったら軽い嘘はつくかもしれない。そんな、日。

 でもね。

 「今日誕生日なんだv」

 って言われて、今までその子の誕生日を祝った事が無いのなら、

 「ハイ、嘘!」

 の一言で会話を終わらせるの、やめようよ?

 ホントに、誕生日かもしれないんだから・・・

 ・・・以上、四月一日生まれの伊賀ハルより。

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