<そういえば。>  <小学生編> <中学生編> <高校生編> <大学生編>

●ここには、今までのを書いた後で「そういやぁ、あんな事もあったなぁ〜・・・あ、こんな事も!」と、思い出した事をぼちぼち追加していきます。・・・逝きます。

[遠足大好きv事件](小学生)〜1
 そういえば小1の頃。お別れ遠足の日。・・・お別れ遠足、覚えてますか?ってか、ありました?全校生徒が一緒のトコにぞろぞろ行くヤツ。名目は、卒業する、たいしてそうお世話になった覚えのないお兄さん・お姉さん達を送り出そう、という・・・

 とにかく。私は遠足とか運動会とか、大好きだった。前日にワクワクして眠れないタイプです。運動会の場合は「自分、ヒーローになるんや!」という妄想ばかりして。おまけに、やっぱり前日に興奮して熱だすタイプです。幼稚園の時の「お泊り幼稚園」はおかげでお休みでした・・・(毎年そうだったから一回も行けなかった・・・)。

 例外なくその遠足の日も楽しみだった。天気も良くて、イイ感じだった。この遠足は、皆できちんと整列してから出発するものだった。急いで私も列に並ぼうと皆のもとへ走った。

 其の時である。

 ぐきっ!!

 ・・・ちょっとした段差に引っ掛かり、足をひねった。「いった〜!!」とは思ったが、そうたいした事じゃあないと思った。・・・それがバカだった。

 歩いているウチに、ジンジンと熱を伴って痛みを増す足首。目的地は、当時の私にとっては遠い。周りの皆は歌とか歌いながら楽しげに歩いていたが、それどころじゃない。一体どうしちゃったんだろう、俺の足・・・必死の思いで歩き、約1時間後、何とか着いた時にはほっと安堵のため息を漏らした。

 (やっと座れる・・・)

 しかし、現実は・・・先生は、残酷だった・・・

 「はい、これから全校アーチをしますv」

 アーチ・・・つまり、二列に並んだ者同士が向かい合い、高い位置で両手を合わせてアーチを形作り、そのアーチを他の人がくぐるヤツだ。(俗に言うさよ○らマーチ)それを全校生徒でやるというのだ。くぐるのは当然、この遠足の主役である6年生だろう・・・

 「6年生と、1年生がくぐりま〜すv」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

 楽しげな音楽の中、2〜5年生のアーチをくぐる1年と6年。自分、痛さのあまり泣きながらアーチくぐってました。4年生の辺りに差し掛かった時、さなきょ姉ちゃんに見付かった(ちなみにこの時一番上の姉は6年)。

 「あんた、何泣いてんの!?どうしたの!!?」

 「う・・・うえぇぇぇぇ・・・!!(ベソ)」

 何とかアーチ(と書いて修羅場)をくぐり抜けるも、その後ずっと痛くて痛くて、遊びも出来ずにずっと座っていた。帰りも足を引きずってウチまで帰り、母さんに足が痛い、と訴える。その年頃にしては外科的な痛みに対してかなり打たれ強い私があまりに痛がるのを心配して、母さんはスグに病院に連れて行ってくれた。診察の結果、捻挫であることが判明。(全治約1ヶ月)

 ・・・あんな散々な遠足は、もう御免だ。

[トカゲもヘビもヘビのうち事件](中学生)〜2
 そういえば・・・私は蛇が嫌いである。それは幼稚園生の頃、山菜を採りに行った自○隊の演習場でふっとい生きた黒蛇を踏んだのがトラウマなのかしら。それとも小学生の時、川で遊んでいた私の30cm横を黒とオレンジのまだらの蛇が泳いでいったのがそうなのかしら。ばあちゃんちの庭先で通せんぼしてた黄緑のヤツかも。いや、中学ン時にとぐろ巻いてひっくり返って死んで腐ってた蛇を見たのも一因だろう。それなら高校の時チャリの私に負けず劣らずのスピードで川に飛びこんで泳いでいたヤツかも・・・

 とにかく、私は蛇が大嫌いである。同じ爬虫類のトカゲも同様だ。(長くなったが以上が前書き)

 中学の時、一時期花壇掃除を受け持っていた。女の子達と数人で楽しくやっていた。そんなある日、元気なコが、花壇でトカゲを見つけた。

 「あ、トカゲ!」

 いうなり、そのコはむんずとヤツを捕まえた。素手で。

 「ホラホラかわい〜v」

 「あ、ホントだ〜v」

 はしゃぐ女の子達。俺、呆然。・・・今の私なら、素直に「俺、トカゲ嫌いなんやっちよ!!」(方言)と言える。また、相手が男の子だったなら「俺にそいつを近づけるな・・・はぁぁぁぁぁぁ・・・・(威嚇)」と対応できただろう。

 しかし。しかしである。

 当時の私は、女の子の前では見栄を張っていたかったのだ・・・(難儀)

 「ほら、伊賀さんv」

 差し出されるヤツ。黒光りするその背は微妙な虹色を醸し出す。

 「・・・は、はは、ホント、かわいいね・・・(棒読み)」

 手のひらに乗ったヤツは、つぶらな瞳でこっちを見返す。・・・不覚にもちょっとカワイイ。意外とイケルかも・・・?
 
じっとヤツと見詰め合う俺の横で、女の子の一人が更なるコトを・・・

 「見て見て〜!ほら〜v」(言いつつ、私の手からヤツをさらう)

 「え?・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!?」

 頼むから。頼むから皆、真似はしないでくれ・・・!!(吐血)

 「あ、スゴイ!おもしろ〜いv」

 「私もほらほら〜v」

 ・・・・私の儚い願いは、ホントにあまりにも儚かった・・・・

 気が付けば、交代で頭の上にトカゲを乗せて遊ぶ女の子達。

 助けて・・・!助けてママン・・・!!俺が何か悪い事しましたか・・・!!?(この際細かい事は棚に上げる)

 「はい、伊賀さんv」(邪気の無い笑顔)

 「・・・」

 そして俺は、哀しいくらいバカだった。

 「ホ、ホントかわいいねぇ〜・・・」(凍りついた笑顔)

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わぁっ!!!(むせび泣き)

[入院事件](高校生)〜3
 そういえば、高1の頃。1月の冬休み中。いつもと何ら変わりなく床に就いた私は、夜中、体調不良で目が覚めた。

 とにかく胃が痛い。気持ち悪いし、戻すし下すし散々だった。一番上の姉も同様に体調が悪いらしい。朝になり、即・病院へ。診察が簡単に済んだ後、薬をもらって帰ることになった。姉はまだ診察中である。待合室で薬の順番待ちをしていると、どんどん胃が痛くなってきた。

 とうとう我慢出来なくなり、胃を押さえたまま受付に行く。

 「あの・・・すいません・・・」
 「はい?」
 「順番・・・まだでしょうか・・・」
 「はい、ちょっとお待ち下さ・・・」

 その時、ついに限界がキた。

 「っ・・・!!」

 受付のカウンターに右手を残しそのままずるずるとしゃがみ込む私。

 「ちょっ・・・大丈夫ですか!!?」(看護婦さん大パニック)
 「大丈夫じゃ・・・ナイ、です・・・」

 あっという間に車椅子が用意されてそれに乗せられ、点滴室に運ばれる。そのまま入院決定。ちなみに姉も(何故か)別名の病気で入院決定。私には初めての入院だった。

 入院初日、夜。まだ胃の痛む私は息も切れ切れに友人に電話する。

 「あ、あのね、今、俺入院中・・・」
 「何ですと!!?」
 「感染症腸炎、とかいうヤツでさ・・・胃が、痛いんだ・・・」

 ここできゅぴん☆ときてしまった。

 「伊賀ハルだけに・・・胃が、張る・・・」←極限

 「ばかもーん!!!」(怒)

 ・・・まったくその通りです・・・人間追い詰められると普段言わないようなおやじギャグまで言えてしまうのですね・・・

 入院中はひたすら寝て過ごした。看護婦さんが点滴の針を換えたのにも気付かなかったくらい。だいぶ良くなってきた時、お医者さんに調子を聞かれる。かなり良くはなっていたけど、少し心配だったので「まだちょっと痛いです」と応えると、お医者さん、そりゃもう嬉しそうな顔で

 「じゃあ、胃カメラ飲みましょう!!」(笑顔満開)

 ・・・はい?

 ・・・その後、自分、もう胃カメラは二度とやりたくないと思った。

 退院する日、最後の食事はやっと普通食が出る予定だった。それまで味の薄くて量の少ないおかゆばかりだったから、すごく嬉しかった。しかし・・・

 「あれ???」

 目の前には、いつものおかゆ。・・・隣の姉ちゃんには、普通食。

 ・・・最後の最後まで何とも言えない体験をさせてくれた病院でした。二度と行かねえ!!

[理想の人事件](中学生)〜4
 そういえば中坊ん頃。男子とかな〜り仲がイイにも関わらず、浮いた噂の立たない私を不思議に思ってか、よく女の子の友人たちに「好きな人居ないの?」とか訊かれていた。実際居ないから毎回「居ない」と応えてた訳だが、「うそ〜!○○君(友人)とかは?」としつこく喰い下がられて結構ウザかった。そんな、ある日。

 いつものように友人達とお弁当を食べていると、またまた話題が「好きな人」関連へ。若いね〜青春だね〜と聞き流していたが、廻りまわって私に話題が振られてきた。

 「ハルちゃんは、 理想の人とか居ないの???」
 「・・・理想、か・・・居る」

 その瞬間、周りの空気が変わった。

 「え、ええええ!!!?だ、誰誰誰誰っっっ!!!???」←友人かなり興奮気味
 「ん、○×君」
 「ええええ!!!!???意外意外!!」
 「そうか?あいつ、かなりイイヤツだよ。こないだ黙って席譲ってくれたし、困ってたら言わなくてもしれっと助けてくれるし」

 そう、かなりイイヤツが近くに居た。恩着せがましく無い自然な優しさでいつも何気に皆を助けてやってる尊敬できるヤツだった。

 「そうなんだ・・・あ〜、でも何かほっとしたよ〜vちゃんとハルちゃんにもそういう人居たんだ〜」
 「ああ!俺、あいつみたいになりたいんだ!!(←爽やかに)」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 当時、本当に全くもってそのテの話題に疎かった私は、純粋に「理想の人」かと思って話しておりました・・・

 この一件の後、友人たちの私を見る眼が一段と優しくなった気がします。

[紅○(伏字放棄)事件](中学生)〜5
 そういえば中坊ん時。ていうか若い頃は今思うとかなり危険な事をよくしでかしていた気がするがまあそれは気の所為として。
 学校の近くになかなか変わらない信号機があった。歩行者用の押しボタンを押してもなかなか青にならず苛々苛々。「おかしいんじゃねえの?」と思いボタン連打したり叩いてみたり。で、何となく手探りでボタンの機械の下部をさぐってみたところ・・・が。

 「ここかあ〜!」と何かを何故か確信した私は迷いもせずにその穴に指を突っ込んだ。ええそれはもう迷いなく。

 すると・・・

ビリビリビリビリビリッッッ!!!!

 「うおお!!!?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 取り敢えず、皆さんは押しボタンの機械の下に空いてる穴には指を突っ込まないようにしましょうね?危険です。

[血呑み子事件](中学生)〜6
 そういえばこれも中学生・・・2年生?の頃。生徒会役員だった私は昼休み、古い生徒会室に居た。何となく窓ガラスに近寄り、外を見つつ何の気なしに窓に右手で触れた。
 
「あれ?」
 その瞬間、視界の隅に一瞬前までは無かった物が写りこんだ。そのヒビの入った窓ガラスに何か張り付いている。2mm×5mm程の、白っぽい黄色っぽい「何か」。
 「???」
 じっと目を凝らして見てみると・・・何やら人の皮膚っぽい。
 
「・・・あ」
 もしやと思って見てみると、自分の右手の小指から大変な勢いで流血沙汰が。噴き出すんじゃなくてだだだ〜〜〜っと流れるんですね、赤黒い血が。あっと言う間に小指の爪の下付近から肘の辺りまで流れ行く血。これはスゴイ!!と感動した私は誇らしげに後ろにいた生徒会生活部部長の男の子に(ちなみに私が副部長)、

 「ほらほらほら!!見て!!スゴイ流血!!で、コレ!!(窓ガラスを指差しつつ)俺の皮膚!!
 と思いっきり得意げに見せてあげたところ、

 「いいから・・・保健室にいけ・・・(小声)」

 と眼をそらされつつ言われてしまいました。(ある意味当然)
 「うんっ!」
 と元気良く返事をし滅多にない大出血に心躍らせながら跳ねるように2階の生徒会室から1階の保健室まで走っていったが、如何せん跳ねると血が飛び散るので(生々しい・・・)ず〜〜〜〜っっっと血を飲みながら移動。結構な量の血液だったかと・・・

 そして口元を紅に染めつつ保健室で誇らしげに先生に傷を見せたら、叱られながら包帯ぐるぐる巻きに。怪我自体は痛くないんです、全然。鋭い刃物でスパッと切ったからですね。先生には「何でそんな嬉しそうなの?」って訊かれたけれど大出血とか包帯とかって滅多にしないから嬉しくって嬉しくって!!(不謹慎でごめんなさい)

 しかし。その直後が大変だった・・・

 昼休みの後は全校集会だったのだが、何か気持ちが悪い。吐き気がするんです。まあホントに吐くほどじゃあなかったんですが・・・給食は別に悪くなかったのになあ?皆平気そうだし。何故だ???とか思いつつ、最悪な気分で校長の長話(全国共通)。終いにゃ包帯でドラ○もんのようになった手を振り回して校長に襲い掛かりたい衝動に駆られた(十分元気じゃん)が、何とかこらえる。

 後に姉ちゃんから教えてもらったのですが、「血液はあまり綺麗なモンじゃない」そうです。ついでに「血液には吐瀉性がある(ようするにうえ〜ってなる)」とか。吸血鬼って意外とタフってことですな。(違う)若しくはゲテモノ喰い?

 ちなみに今でも右手の小指にはその時の傷が白く残っています。これを見るたびもう大量の血は飲まないぞ、と思うハルなのでした。皆さんも血は程ほどにしましょうね?危険です。

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